Ceramides (ingredient family)
セラミド
種類より先に知りたい、脂質の組み合わせ
セラミドは角層の細胞間脂質を構成する成分群です。化粧品では保湿や整肌に使われますが、「セラミド配合」という一言だけでは、分子の種類や配合量、分散状態までは分かりません。
THE INGREDIENT LIBRARY
成分表の、小さな文字。その一つひとつに、理由がある。
セラミドから植物オイル、処方を支える成分まで。313のコラムで、選ぶ楽しさを広げよう。
Ceramides (ingredient family)
種類より先に知りたい、脂質の組み合わせ
セラミドは角層の細胞間脂質を構成する成分群です。化粧品では保湿や整肌に使われますが、「セラミド配合」という一言だけでは、分子の種類や配合量、分散状態までは分かりません。
Ceramide NP
NPは濃度ではなく、構造の名前
セラミドNPのNPは、脂肪酸とスフィンゴイド塩基の構造を区別する記号です。数字が大きいほど高性能という尺度ではなく、角層の脂質を手本にした保湿原料として使われます。
Ceramide AP
水酸基の違いが脂質の並び方に関わる
セラミドAPは、α-ヒドロキシ脂肪酸とフィトスフィンゴシンを組み合わせたセラミドです。NPとは脂肪酸側の構造が異なり、複数のセラミドを組み合わせる保湿処方でも使われます。
Ceramide EOP
長い脂肪酸を持つセラミドに注目
セラミドEOPは、エステル化されたω-ヒドロキシ脂肪酸を含むタイプのセラミドです。角層の脂質構造を考えるときに登場する成分で、複合的な保湿原料にも採用されます。
Ceramide NS
スフィンゴシンを骨格に持つ脂質
セラミドNSは、非ヒドロキシ脂肪酸とスフィンゴシンを組み合わせたタイプです。フィトスフィンゴシン型のNPとは骨格が異なり、保湿や肌を整える用途で使われます。
Ceramide NG
旧称と現在の名前をつなげる
セラミドNGは保湿や毛髪のコンディショニングに用いられるセラミドです。化粧品原料にはセラミド2という旧称で説明されてきたものもあり、名称の変遷を知ると情報を整理できます。
Ceramide AS
APと似ていても塩基側が違う
セラミドASはα-ヒドロキシ脂肪酸とスフィンゴシンを含むタイプです。APと脂肪酸側の分類は共通しますが、塩基側が異なるため同一の分子群ではありません。
Ceramide EOS
エステル結合を含むセラミドの仲間
セラミドEOSは、エステル化されたω-ヒドロキシ脂肪酸とスフィンゴシンを持つタイプです。角層脂質の層構造を研究する文脈でよく登場します。
Ceramide NDS
ジヒドロスフィンゴシン型を知る
セラミドNDSは、非ヒドロキシ脂肪酸とジヒドロスフィンゴシンを含むタイプです。NSと近い名前ですが、不飽和結合の有無など分子の骨格に違いがあります。
Phytosphingosine
セラミドそのものではない、骨格の成分
フィトスフィンゴシンはスフィンゴイド塩基の一つで、セラミドNPやAPの構造を考える鍵になります。化粧品では整肌成分として、セラミドを含む複合原料などに使われます。
Sphinganine
髪や頭皮でも見かけるスフィンゴ脂質
スフィンガニンはジヒドロスフィンゴシンとも呼ばれるスフィンゴイド塩基です。肌や毛髪のコンディショニングを目的とする原料として使われています。
Glucosyl Ceramide
糖が結びついたセラミド
グルコシルセラミドはセラミドにグルコースが結びついた糖脂質です。植物由来原料の説明で見かけますが、遊離したセラミドNPなどとは区別される構造です。
Cetyl-PG Hydroxyethyl Palmitamide
セラミドの働きを手本にした合成脂質
セチルPGヒドロキシエチルパルミタミドは、セラミドに似た役割を意図して設計された合成の保湿成分です。ヒトのセラミドと同一ではなく、いわゆる疑似セラミドの文脈で紹介されます。
Hydroxypropyl Bispalmitamide MEA
長い名前に隠れた、セラミド類似成分
ヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEAは、セラミド類似構造を持つ保湿・整肌成分です。表示名にセラミドと書かれなくても、脂質による保湿を意図した処方で使われます。
Salicyloyl Phytosphingosine
2026年の新原料を、成分名から読む
サリチロイルフィトスフィンゴシンは、フィトスフィンゴシンにサリチル酸由来の構造を組み合わせたスフィンゴ脂質です。Evonikが2026年に発表したSPHINOX VivelyのINCI名として紹介されています。
Glycerin
地味に見えて、保湿処方の中心
グリセリンは水になじみやすい多価アルコールで、化粧水からクリームまで幅広く使われる保湿成分です。高価な美容成分の脇役というより、処方の水分保持や感触を支える土台です。
Butylene Glycol
うるおいと溶かす役割を兼ねる
BGはブチレングリコールの略で、保湿剤や溶剤として使われます。植物エキスを抽出したり、ほかの成分を溶かしたりする用途でも成分表に登場します。
Propanediol
保湿と処方の使いやすさを両立
プロパンジオールは水に溶ける多価アルコールです。水分を抱えるほか、溶剤や感触の調整にも使われ、グリセリンと組み合わせた処方でも見かけます。
Pentylene Glycol
保湿だけにとどまらない多価アルコール
ペンチレングリコールは、保湿や溶剤として使われる成分です。処方によっては微生物の増殖を抑える設計の補助にもなり、複数の役割を兼ねることがあります。
Propylene Glycol
BGと似た略称でも別の分子
PGはプロピレングリコールの略称で、保湿や溶剤として用いられます。水溶性の基剤として使いやすく、成分を均一に配合する役割もあります。
Dipropylene Glycol
香りや成分をなじませる溶剤
DPGはジプロピレングリコールで、保湿や溶剤として使われます。香料などを扱う処方でも登場し、製品の均一性や使用感を支えます。
Diglycerin
グリセリンをつないだ保湿成分
ジグリセリンはグリセリンを結びつけた構造を持ち、水になじむ保湿成分です。水分を抱え込みながら、製品のしっとりした感触を整えるために使われます。
Sorbitol
糖アルコールが水分を抱える
ソルビトールは糖アルコールの一つで、化粧品では保湿や製品の乾燥を抑えるために使われます。食品でも見かけますが、化粧品では甘味より水との親和性が生かされます。
Xylitol
口腔ケア以外にも登場する糖アルコール
キシリトールは、オーラルケアだけでなく保湿目的の化粧品にも使われる糖アルコールです。水になじみやすい性質を生かし、肌や毛髪の水分保持を補助します。