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THE INGREDIENT LIBRARY

セラミド|種類より先に知りたい、脂質の組み合わせ

セラミド・スフィンゴ脂質編集部コラム
INGREDIENT NOTE

Ceramides (ingredient family)

別名・関連する表記:セラミド類

セラミドは角層の細胞間脂質を構成する成分群です。化粧品では保湿や整肌に使われますが、「セラミド配合」という一言だけでは、分子の種類や配合量、分散状態までは分かりません。

成分をもう一歩読む

クリームの中で脂質がどう並び、肌にどう広がるかも大切です。セラミドNPだけを見ず、コレステロールや脂肪酸といった周囲の成分にも目を向けると、保湿設計の意図が読みやすくなります。

最新のセラミド原料を読む視点

2026年のEvonikの発表では、SPHINOX Vivelyが新しいスフィンゴ脂質原料として紹介されています。表示されているINCI名はSalicyloyl Phytosphingosineで、セラミドNPなどと同じ名称ではありません。「セラミド関連の新技術」という大きな括りの中に、セラミドそのものと周辺の脂質が含まれている点を押さえましょう。

参考:Evonik|in-cosmetics 2026 プレス資料

種類数の次に見る、配合と分散

原料を水へ均一に分散する技術や、油と水の境界で脂質を組み立てる技術も保湿の設計に関わります。セラミドを五種類含む製品と一種類含む製品を、数だけで優劣を決めるのは難しいものです。成分の濃度、他の脂質との比率、実際に塗ったときの保湿感まで含めて考えると、「配合されている」という情報の先へ進めます。

安全性の評価と保湿効果の評価は別

CIRによるセラミドの安全性評価は、評価対象になった成分と使用条件についての資料です。安全性に関する結論が、そのまま特定の製品の保湿効果を証明するわけではありません。原料の安全性、製品の安定性、人が使った際の性能はそれぞれ別の資料で確認します。

参考:CIR|Safety Assessment of Ceramides as Used in Cosmetics(2020)

もう少し知りたいときに

名称と配合目的の調べ方

この記事は成分の構造や一般的な配合目的を理解するためのコラムです。濃度や処方で働きは変わります。一般名称、旧称、原料商品名を区別し、表示名は次の資料でも確認できます。

Ceramide NP

セラミドNP

NPは濃度ではなく、構造の名前

セラミドNPのNPは、脂肪酸とスフィンゴイド塩基の構造を区別する記号です。数字が大きいほど高性能という尺度ではなく、角層の脂質を手本にした保湿原料として使われます。

Ceramide AP

セラミドAP

水酸基の違いが脂質の並び方に関わる

セラミドAPは、α-ヒドロキシ脂肪酸とフィトスフィンゴシンを組み合わせたセラミドです。NPとは脂肪酸側の構造が異なり、複数のセラミドを組み合わせる保湿処方でも使われます。

Ceramide EOP

セラミドEOP

長い脂肪酸を持つセラミドに注目

セラミドEOPは、エステル化されたω-ヒドロキシ脂肪酸を含むタイプのセラミドです。角層の脂質構造を考えるときに登場する成分で、複合的な保湿原料にも採用されます。

Salicyloyl Phytosphingosine

サリチロイルフィトスフィンゴシン

2026年の新原料を、成分名から読む

サリチロイルフィトスフィンゴシンは、フィトスフィンゴシンにサリチル酸由来の構造を組み合わせたスフィンゴ脂質です。Evonikが2026年に発表したSPHINOX VivelyのINCI名として紹介されています。

Cholesterol

コレステロール

肌の脂質として見るコレステロール

コレステロールは角層の細胞間脂質の一要素で、化粧品ではエモリエントや乳化の補助などに使われます。セラミドと組み合わせる保湿処方にも登場します。

Hydrogenated Lecithin

水添レシチン

リン脂質の安定性を調整する

水添レシチンはレシチンの不飽和結合に水素添加を行った原料です。油と水の界面を整え、乳化系や脂質による保湿処方の安定性に関わります。

名前が分かると、選ぶことがもっと楽しい。

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