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THE INGREDIENT LIBRARY

ヒマシ油|水酸基を持つ脂肪酸が高い粘度を生む

植物オイル編集部コラム
INGREDIENT NOTE

Ricinus Communis (Castor) Seed Oil

別名・関連する表記:キャスターオイル / カスターオイル

ヒマシ油はリシノール酸を多く含む植物油です。脂肪酸の途中にある水酸基が独特の粘度や極性に関わり、口紅のツヤや色材とのなじみを整える用途に使われます。

成分をもう一歩読む

水素添加した水添ヒマシ油や、PEG鎖を加えた可溶化剤では性質が大きく変わります。元の植物名が共通でも、液状油、固形ロウ、界面活性剤は別の原料として読むことが必要です。

極性のある油が口紅で役立つ理由

ヒマシ油ではリシノール酸の水酸基が分子間の相互作用に関わります。これにより一般的なさらさらした植物油とは異なる粘性が生まれ、色材とのなじみやツヤを設計する際に役立ちます。ただ重い油というより、メイクの顔料を均一に扱うための機能を持つ原料として見ると、なぜ口紅に使われるかが理解できます。

参考:Cosmetics Info|Ricinus Communis (Castor) Seed Oil

もう少し知りたいときに

名称と配合目的の調べ方

この記事は成分の構造や一般的な配合目的を理解するためのコラムです。濃度や処方で働きは変わります。一般名称、旧称、原料商品名を区別し、表示名は次の資料でも確認できます。

Hydrogenated Castor Oil

水添ヒマシ油

ヒマシ油を固形の構造材へ

水添ヒマシ油はヒマシ油に水素添加を行った固形の原料です。油系処方の粘度や硬さを調整し、固形製品の骨組みを支えます。

PEG-40 Hydrogenated Castor Oil

PEG-40水添ヒマシ油

固い水添油を水系に使える原料へ

PEG-40水添ヒマシ油は水添ヒマシ油をさらに加工した非イオン界面活性剤です。香料などの可溶化や乳化補助に使われます。

Diisostearyl Malate

リンゴ酸ジイソステアリル

リップの密着を支えるリンゴ酸エステル

リンゴ酸ジイソステアリルは粘性のあるエステル油で、口紅などに密着感やツヤを与えるため使われます。色材をなじませる用途にも関わります。

Simmondsia Chinensis (Jojoba) Seed Oil

ホホバ種子油

オイルと呼ばれる、液体のロウ

ホホバ種子油の主成分は、一般的な植物油に多いトリグリセリドではなくロウエステルです。長い脂肪酸とアルコールが結びついた構造が、独特の伸びや感触につながります。

名前が分かると、選ぶことがもっと楽しい。

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