GOOD TO KNOW. LOVELY TO CHOOSE.

THE INGREDIENT LIBRARY

オリーブ果実油|食べる油と、肌に塗る油を分けて考える

植物オイル編集部コラム
INGREDIENT NOTE

Olea Europaea (Olive) Fruit Oil

別名・関連する表記:オリーブオイル / オリーブ油

オリーブ果実油はオレイン酸を多く含む傾向のある植物油です。肌を柔らかくする油性成分として使われますが、食品としての健康イメージだけで外用の適性は判断できません。

成分をもう一歩読む

精製の程度によって色や香り、不けん化物の量が変わります。油を単独で繰り返し塗る条件と、乳化したクリームの一部として使う条件も区別して読むことが重要です。

オレイン酸が多いことの読み方

オレイン酸はオリーブ油では主にトリグリセリドに結合しています。単離した遊離オレイン酸を溶剤として塗布する実験とは状態が違うため、「オレイン酸が含まれるから同じ結果」とは言えません。逆に植物油だから無条件に低刺激とも言えず、油を単独で塗るか、他の油と混ぜるか、乳化するかという条件を見る必要があります。

食のイメージから距離を置く

食べた際の栄養学と、角層に触れる化粧品の働きでは評価の対象が異なります。食品として人気の油でも肌に合うとは限らず、安定した化粧品用の精製油が肌に悪いとも限りません。成人の皮膚に油を塗った比較研究を読むときも、対象者や塗布方法を確認して、乳幼児や傷のある皮膚へそのまま適用しないようにしましょう。

参考:Danbyら|オリーブ油とヒマワリ油の成人皮膚への影響

もう少し知りたいときに

名称と配合目的の調べ方

この記事は成分の構造や一般的な配合目的を理解するためのコラムです。濃度や処方で働きは変わります。一般名称、旧称、原料商品名を区別し、表示名は次の資料でも確認できます。

Oleic Acid

オレイン酸

油の中の脂肪酸と、遊離脂肪酸の違い

オレイン酸は炭素数18で二重結合を一つ持つ脂肪酸です。化粧品では油性成分や乳化・洗浄系の原料として使われ、オリーブ油などでは主に油脂に結合した形で存在します。

Helianthus Annuus (Sunflower) Seed Oil

ヒマワリ種子油

同じヒマワリでも脂肪酸比率が違う

ヒマワリ種子油は種子から得る油で、エモリエントとして肌を柔らかく整えます。リノール酸が多いタイプと、品種によってオレイン酸が多いタイプがあります。

Squalane

スクワラン

安定した炭化水素の油

スクワランは二重結合を持たない炭化水素で、肌の柔らかさや滑りを整える油性成分です。スクワレンに水素添加して得る方法などがあり、原料の由来は一つではありません。

Squalene

スクワレン

スクワランと一文字違いの不飽和炭化水素

スクワレンは二重結合を持つ炭化水素で、皮脂や一部の植物油にも含まれます。化粧品では油性のエモリエントとして利用されます。

Camellia Japonica Seed Oil

ツバキ種子油

髪のツヤを支える種子油

ツバキ種子油はオレイン酸を多く含む傾向のある油で、毛髪の滑りやツヤ、肌の柔らかさを整えます。日本でなじみ深い油ですが、由来名だけでは精製度までは分かりません。

名前が分かると、選ぶことがもっと楽しい。

ほかの成分を知る →